酒蔵訪問記　手取川（吉田酒造店：石川県白山市安吉町）

手取川訪問記（2007年10月19日月曜日）

白山市安吉町。

手取川の扇状地の農村地帯で菊姫、天狗舞、手取川と老舗銘醸蔵がひしめく白山の伏流水を使用した淡麗な酒質を目指す蔵。
平成11年より山本輝幸杜氏が筆頭杜氏なり手腕を奮い、又、平成9年より二人制杜氏をしき吉田蔵杜氏に社員の吉田行成杜氏が就任。
現在JAみらい(三木地区)の山田錦を使用米全体の40%使用、地元の五百万石米を60%弱使用。
杜氏の和を大切にする優しい性格が酒質にそのまま現れています。

2007年からパストライザーを導入して瓶燗急冷出来るようになり、酒本来の香りを封じ込めることが出来酒質が向上しました。このパストライザーの導入によりタンク熟成ではなく、瓶熟成をすることになりお酒全体が若くなりました(貯酒場の確保は大変ですが)。又自動洗米機の導入により綺麗に糠を落とすことが出来限定吸水の微調整も楽になりました。このように設備投資により酒質の大幅向上となり菊姫、天狗舞と違った軽めで綺麗な味わいの路線で手取川ブランドが確立されたと思います。